本コラムは、【連山】に 2007年11月11日に投稿する予定でしたが、お蔵入りにしたコラムです。
【旧連山コラム】第三次世界大戦後は核の冬
橘みゆき 2007年11月11日(お蔵入り)
核兵器の実践投入は、まだ広島と長崎だけくる
主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。
ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱となった。アブラハムは、その朝早くおきて、さきに主と対面した場所へ行き、ソドムとゴモラ、および低地一帯を見下ろすと、炉の煙のように地面から煙が立ち上っていた。
(創世記 19.24-28)
キリスト教の聖書や、インド神話には、核戦争が行われた描写をしているものがあります。
核兵器が生まれたのは1945年。
それから60年以上経過しているが、幸いなことに核兵器が実戦に投入されたのは、広島と長崎の2つだけです。
広島平和記念公園の記念碑には『安らかに眠ってください 過ちは 繰り返しませんから』という言葉が刻まれていますが、いまのところ記念碑を作った人の願いどおり、戦場に核兵器が使われてはいません。
この過ちを繰り返しませんという言葉、誰に対して言っているのでしょうか?
日本及び日本国民とは考えにくいので、原爆を落とした米軍でしょうか?
それとも、米国大統領のトルーマン大統領でしょうか?
いまひとつ、はっきりしないところです。
そうはいっても、今日、8月6日は平和を祈る日ですので、核兵器を再び使う日が来ないことを願いましょう。
第三次大戦後は核の冬がやってくる
核ミサイルを戦争で使用する場合、先制攻撃が有利です。
ピンポイント攻撃により、相手国の報復力を削ぐことができるからです。
第三次世界大戦に限らず、戦っている当事者のうち、通常兵器では不利だと悟った戦争指導者が一発逆転を狙って、核ミサイルを使用する誘惑に駆られます。
敵対国が故意であれ、ミスであれ、核ミサイルを発射した場合、着弾前に自分が持っている核ミサイルを相手国に打ち返さないと、ミサイル基地がやられてしまいます。
撃たれたら撃ち返すしか、対応方法がないのです。
そんなわけで、地域限定核戦争なんていうものは、全面核戦争に至るまでの短期間しか存在しません。
核ミサイルによって、多くの都市が破壊された後、放射性物質で汚染されると共に、死の灰が大量に巻き上げられます。
これにより、太陽の光をさえぎられ、地上は暗くなり、寒くなります。
これが「核の冬」と呼ばれる現象です。
核の冬(かくのふゆ、英:Nuclear winter)とは、カール・セーガンらにより提唱された現象で、核戦争により地球上に大規模環境変動が起き、人為的に氷期が発生する、というもの。
【概要】
この現象は、核兵器の使用に伴う爆発そのものや広範囲の延焼(火災)によって巻き上げられた灰や煙などの浮遊する微粒子(数時間から数年に渡って大気中を浮遊する)により、日光が遮られた結果発生するとされる。
太陽光が大気透明度の低下で極端に遮断される事から、海洋植物プランクトンを含む植物が光合成を行えずに枯れ、それを食糧とする動物が飢えて死に、また気温も急激に下がる事が予想されるなど、人間が生存できない程の地球環境の悪化を招くとされている。
ちなみに、放射能を帯びた死の灰が降り注ぐ事による催畸性の問題もあり、一度核戦争が勃発すれば、国家間の報復合戦から地域限定戦争によっても世界規模の被害が懸念され、核兵器の危険性を説明する上で、本項で述べる現象は度々引用される概念である。
【出展元】
この現象は宇宙物理学者のカール・セーガン(Carl Sagan)博士ら共著者の頭文字(Turco・Toon・Ackerman・Pollaok・Sagan)を取り、TTAPS理論(TTAPS研究とも)と名付けられたレポート(1983年発表)の中で提唱された。
理論では全面核戦争が引き起こされた場合、世界各地で熱核爆発により大規模火災が発生、 この火災により数百万トン規模のエアロゾル(浮遊粉塵)が大気中に放出され、これが太陽光線を遮る事により数ヶ月に渡って暗雲が地球規模で垂れ込める。
その間に植物の死滅・気候の急激な変化が起き、地球全域に渡る生物層(生態系)の壊滅的な破壊や文明の崩壊を予測している。(以下、略)
日本は、ロシア、アメリカ、支那の核保有国に囲まれている中、北朝鮮が核保有国に名乗りを上げました。
日本も、その気になれば、何年もかけて、核兵器を保有することも可能でしょう。
ですが、国土が狭いため、東京・大阪・名古屋の3箇所に落とされたら、両手を挙げて降参でしょう。
今までは、アメリカの属国として、なんとか対応してきましたが、そのアメリカもグアムからハワイのラインまで後退です。
自分たちの力でなんとかするにせよ、戦後60年以上も続いてきた戦後体制は、おしまいです。
こういう問題は、本来、選挙の争点となってよいのですが、自民党も民主党も、多くは語らずに、逃げています。
世界は、そんな日本の事情とはお構いなく動くのに。。
橘みゆき 拝
【お薦め本】
核兵器のしくみ (講談社現代新書) (新書) 山田 克哉 (著):初版2004年(講談社)
核の冬―第三次世界大戦後の世界 (単行本) カール・セーガン (著), 野本 陽代 (訳):初版1985年(光文社)
【関連リンク】
trailer : life after people - nuclear winter (YOUTUBE)
Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/08/06 橘みゆき 拝
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