【旧連山コラム】人類が滅亡する前に何をするのか

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本コラムは、【連山】に 2007年11月14日に投稿したコラムです。

 

【旧連山コラム】人類が滅亡する前に何をするのか
橘みゆき 2007年11月14日

 

世界最終戦争の夢(H・G・ウェルズ 著)

タイムマシンや宇宙戦争などのSF作品で有名なH・G・ウェルズさんの作品の1つに、世界最終戦争の夢という話があります。
列車に乗り合わせた紳士が見た未来の夢の話です。
紳士は未来では北の大国で政治指導者の地位にいたが、地位を捨て恋人と最後の時を過ごしたという話です。

人類が滅んでしまうことが避けられないと悟った時、人は何をするのだろう?
やけになって酒を飲んだり、暴動や犯罪を起こしてしまうとか、一財産を作るためにギャンブルや投機にのめり込むとか、人それぞれの行動をとるでしょう。
安全なところを探して逃げる人もいるでしょう。
何をしても無駄なのだから、日常と同じように淡々と過ごす人、神に祈ったり、家族や恋人と一緒に過ごそうという人が以外と多いのではないでしょうか。

映画や小説では、人類が滅亡寸前になる話が数多くあります。
ディープ・インパクトやアルマゲドンみたいに小惑星が地球に衝突するものもあります。
ターミネーター3のエンディングみたいに機械が人類を敵とみなして反乱を起こすというものもあります。

 

人類滅亡が避けられないことを知った政治家

人類が滅亡となる事態が避けられないと予想された場合、国民にパニックを起こさないようするため、公表はギリギリまで、限られた人にのみ知りえることでしょう。
政治家が権限の範囲で最善を尽くすにしても、病気の家族を介護するため辞めた知事がいましたが、家族や恋人を最優先するケースは少なくはないでしょう。
参考のため、類似ケースとなる記事を2つ紹介します。

 

ドイツの左右大連立を先導するミュンテフェリング労働社会相兼副首相=中道左派・社会民主党(SPD)=が13日、辞職を表明した。
大連立は2年後の総選挙をにらんで双方の政策方針のずれが表面化しつつあり、同氏の辞職で対立が一層深刻化しそうだ。
 同氏は記者会見で「政治的な理由ではなく、個人的理由だ」として、病気の妻の看護にあたると話した。
辞職の意向は前日に党幹部に伝えていたという。
だが一部メディアは、SPDが求めていた郵便業界への最低賃金導入に失敗。大連立に失望したから、と報じている。
 同氏はシュレーダー前政権時代にSPD党首を務めた。
05年9月の総選挙後、中道右派・キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との大連立を先導。連立内の調整役を担い、「メルケル首相の良きパートナー」と伝えられてきた。

 

【ワシントン=貞広貴志】米ホワイトハウスのスノー大統領報道官(52)は31日、「9月14日付で辞任する」と発表した。
 辞任理由として、「蓄えを使い果たした」ことを挙げ、今年3月に再発が発覚したガン闘病が理由との説を否定した。
ブッシュ大統領はスノー氏の後任に、女性のダナ・ペリノ副報道官(35)を任命した。
女性報道官は、クリントン前政権下のマイヤーズ氏以来、2人目となる。
 テレビ出身のスノー報道官は、軽妙な話術で政権の「顔」として人気を博し、定例記者会見は「トニー・スノー・ショー」と呼ばれた。辞任は、支持率低下にあえぐブッシュ大統領にとって打撃となりそうだ。
辞任後は、闘病生活について講演活動を行い、子供の学費などをまかなう予定という。

 

映画のディープ・インパクトやアルマゲドンだったか失念しましたが、映画の冒頭で、突然辞任したアメリカの財務大臣を追いかけ、スキャンダルではないかと記者が取材をするのですが、彼は個人的な事情であると言い続けていました。
ワシントンを去り、田舎の湖で家族と過ごしたいだけだと語っていました。
「財務大臣、突然の辞任」、「大物政治家、次々に引退を表明」というタイトルの記事が出てくるのが最初の情報公開となります。
現実世界では、やっぱりスキャンダルだったとか、家族の病が重いからという理由が大半です。
大規模な戦争で人類が大幅に減ってしまうケースの場合、こういう記事もないのかもしれません。
ある日突然大陸弾道弾(ICBM)が飛び交うことはありません。
戦乱の続く地域でのゴタゴタが、どんどん広がっていきく間に、ある程度の時間があります。
戦争遂行する人たちについていけない人が辞任したり更迭されたりするといった記事は出てくるかもしれません。
日本の記事を見ていただけでは、中東や欧米の危機感が全くといっていいほど伝わってきません。
その温度差が何をもたらすのか、そら恐ろしいです。

橘みゆき 拝

【お薦め本】
  世界最終戦争の夢 (創元SF文庫―ウェルズSF傑作集) (文庫) H・G・ウェルズ (著) :初版1996年(東京創元社)
 核の冬―第三次世界大戦後の世界 (単行本) カール・セーガン (著), 野本 陽代 (訳):初版1985年(光文社)
 百億の星と千億の生命 (単行本) カール・セーガン (著) :初版2004年(新潮社)
  Cosmos Collector's Edition (7pc) (Coll Box) (1980) 2002年に発売された7枚組のDVD-BOX
 ※この DVD-BOX は、並行輸入業者から購入した方が安く買えます。

Neo-Generation.NETへ再掲載:2009/08/04 橘みゆき 拝

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このページは、橘みゆきが2009年8月 4日 04:00に書いたブログ記事です。

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